2019年10月の台風19号や、2020年7月の豪雨など、夏から秋口はさまざまな自然災害の危険にさらされるシーズンです。このような大規模な自然災害が発生すると、被災者をねらった悪質商法が横行することをご存じでしょうか?
たとえば東日本大震災では、県外から被災地に訪問販売かのごとく業者やってきて、高額で工事を請け負いながら工事が終わらないといったトラブルが相次ぎました。また東日本大震災以降でも、震災を除く自然災害にまつわる消費者トラブルは1,000件を超え続けていたというデータもあります。
今回は自然災害の被害に遭った場合、悪質なリフォーム業者にだまされないためのポイントについてご紹介します。
■損害保険や高額手数料、ルーズな工事などトラブルはさまざま
台風や大雨のあとに発生しがちなトラブルとしては、次のようなケースが挙げられます。
「台風で屋根が破損し、見積もりだけと業者を呼んだら、屋根にビニールシートをかけられて高額な料金を請求された」
「損害保険で外壁や屋根・雨どいの修理が無料でできる、さらに経年劣化で壊れた部位も保険でカバーできると声をかけられた」
「台風で外壁や雨どいが壊れたところ、突然業者がやってきて、火災保険で修理できると強引に修理契約を進められた」
「雨漏りの修理を依頼したら、直るどころかよけいに雨漏りがひどくなった」
「無料点検というので屋根の点検を依頼したら、このままでは雨漏りになると高額な契約を迫られた」
「1日に何度もしつこく訪問されて、外壁や屋根の修理工事契約を強引に迫られた」
このように、保険金と工事費請求をセットで契約させて、こんな話は聞いていないと解約しようとすると高額な手数料や解約料を迫るパターンや、被害にあった住まい手の不安をあおるようなことを言ったり、想定していない作業費を請求されるといった消費者トラブルがあとをたたないのです。
■災害にあった場合の修理は、地元の信頼できる業者に依頼を!
対応策としては、契約を迫られてもその場で即決せず、よく調べること。
特に県外ナンバーの車の飛び込み営業は要注意しましょう。
できれば地元の顔の見える業者に依頼をするのが安全です。
また実際に台風や大雨の被害に遭わなくとも、他の地域で甚大な被害が生じた場合、自然災害への注目の高まりを利用して、消費者の不安につけこむ便乗商法が発生する傾向もあります。
「今●●地方で起きているような災害が起きた場合、役に立つから」と甘言を弄して、高額なソーラーシステムへの投資を勧めたり、不用意に個人情報を聞き出そうとしたり、必要もない工事を強いるケースも見られます。
訪問勧誘や電話勧誘などで契約してしまった場合は、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフによって契約を取り消すことができます。少しでも不審に思うことがあれば、お近くの消費生活センターや地元の信頼できるリフォーム業者に相談することをおすすめします。
■備えあれば憂いなし! 日頃から災害に備えたメンテナンスを
悪質業者によるトラブルの実例や対応策をご紹介しましたが、年々台風や大雨の自然災害が激化している昨今、少しでも家に不安な点があれば、災害の前にメンテナンスを意識しておくことも大切です。
台風や大雨により被害を受けたら、修理中は否応なく不自由な生活を余儀なくされます。以前のブログ記事「台風や豪雨などに備えて、水害に強いリフォームを(https://www.nackplanning.co.jp/blog/reformcolumn/116066)」でもご紹介したよう、万全の体制をとっておきましょう。
「何かあってから」ではなく、日頃からちょっとしたことでも相談できるメンテナンス会社に見てもらっておくのが一番大切です。
ナックプランニングでは埼玉県戸田市を拠点に、浦和支店・東京本部・神奈川支店・千葉支店と関東圏内に支店を構えております。台風・大雨に備えてメンテナンスをしておきたい、またいざ被害にあった時に相談事をしたなど不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。