家屋に大きな被害を与えることもある台風。気象庁のデータによると、台風接近のピーク時期は日本の中でも地方によって少し異なります。中でも関東甲信越地方では、8月から10月までの間に台風が多くなり、台風が一番多いのは9月とされています。
毎年台風シーズンには修理の依頼が増え、リフォーム業者や修理業者は忙しくなります。特に、台風が「来る前」よりも「去った後」に修理依頼が殺到します。
事前に予防しておくことで台風被害を最小限に抑えれば、台風後の修理待ちを避けることができます。本格的な台風シーズンに備えて、事前の確認や対策を済ませておくことが大切です。
そこで今回は、台風後に修繕依頼が急増する箇所と、被害を事前に防ぐための確認事項をご紹介します。
■屋根廻りと雨樋を確認!
台風後に修理が多い場所の1つ目は、「屋根廻り」と「雨樋」です。
台風の被害はさまざまありますが、中でも多いのは強風によるパーツの飛散や大雨による雨漏りです。屋根瓦や棟板金が強風により外れたり、雨樋が歪んだりします。雨樋が歪みつまってしまうと、水が溢れやすくなります。強風によって瓦や屋根の一部が吹き飛ばされると、飛散した瓦や屋根の一部が近隣の家や車にぶつかり、こちらが被害を与えてしまうこともあります。
台風の後に飛散や雨漏りで慌てないためにも、あらかじめ屋根廻りや雨樋に問題がないか確認しておきましょう。
事前の確認事項
・ 屋根瓦にズレがある
・ 屋根瓦に割れや欠けがある
・ 屋根の漆喰が崩れている
・ 板金がしっかり止まっていない
・ 板金に腐食している部分がある
・ 雨樋がつまっている
・ 雨樋に外れや歪みがある
このような点に気づいたら、台風が来る前に修理をお願いし、早めの対応を依頼しましょう。
屋根材が傷んでいることに気づかず放置してしまうと、留め具が腐食したり、雨漏りに繋がったりすることもあります。
屋根材にはいろいろな種類がありますが、どのような材料であっても、10年に1度のペースで定期点検やメンテナンスをする必要があります。
屋根の定期点検は高所での作業となりますので、安全のためにもご自分でなさらずに、プロに任せることをお勧めします。
■壁面からの雨漏りに注意!
台風後に修理が多い場所の2つ目は、「壁面」です。雨漏りといえば屋根から発生すると思いがちですが、台風の際には壁面が原因で雨漏りになることもあります。
通常の雨と違い、台風の際は強い風とともに横殴りの雨が発生したり、風が雨水を巻き上げたりします。そのため、普段は雨がかからないような場所でも注意が必要です。雨水が家の内部構造を伝わった結果雨漏りが発生するため、原因になっている箇所が掴みにくい傾向があります。
そのため、台風が起きて雨漏りが発生する前に、原因となりそうな場所を確認し、事前に修理しておくことが大切です。
雨水の侵入箇所として多いのは、外壁やサッシ周りです。台風の際は家の各所から雨水が侵入してきますので、その前に外壁を重点的に確認しましょう。
事前の確認事項
・ 外壁のひび割れや隙間がある
・ シーリングが劣化している
・ バルコニー・ひさし・サッシ・雨戸などの取り付け部が劣化している
・ 電線や配管の差し込み部分が劣化している
屋根と同じように、外壁も10年に1度の定期点検やメンテナンスが推奨されています。台風シーズンになると点検や修理依頼が増えてしまいますので、計画的に事前の点検を行い、台風に備えて被害の拡大を防ぎましょう。
■事前の確認と対策で台風被害を未然に防ぐ!
2018年には台風の発生数が平年値を上回り、さらに各地で最大風速の記録を更新しました。2018年9月30日の台風24号では、関東地方で40m/sを超える最大瞬間風速が観測されています。
近年の異常気象などの影響により、台風の発生数も増加し、その威力も増しています。今まで大丈夫だったからとそのままにせず、事前の確認と対策を行うことで、台風後の修理の混雑を避けましょう。
ナックプランニングでは、台風などの自然災害に備えた瓦・屋根・外構の点検や工事を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。