失敗しないマンションリフォーム方法


マンションに住んで何年か経つと、キッチンやお風呂の蛇口からポタポタ水が漏れる、トイレの蓋が壊れたなどのトラブルが発生しはじめます。


古くなった設備を修繕するとき、ついでだからと、キッチンやお風呂の入れ替え、床の張り替えの検討をする方もいます。


マンションリフォームを決めて、リフォーム会社に依頼すれば、数日後には工事が行えると考えているかもしれません。また、自分の好みでリフォームができると思っている……。


けれど、マンションのリフォームは、思いついたときすぐ、自分の好みで自由に行うことはできないのです。


なぜなのでしょう? その理由と合わせて、スムーズにマンションリフォームを行うためのポイントを3つお伝えします。


 

1. マンションリフォームの申請は早めに行いましょう


水廻りなど設備の一部が壊れたとき、どうせだから一式替えようと検討する方が多いです。 ただし、マンションのリフォームを行うときは、事前に工事の申請をしなければいけません。


工事の一ヶ月前までに申請書類を提出して、承認が出なければ工事に取りかかれないのです。


設備が壊れたタイミングで一緒にリフォームをしようとしても、すぐにはできないので、修繕が必要な箇所を事前にチェックして、トラブルが発生する前にリフォームの準備を進めていきましょう。


リフォームを行うときの申請書類は、リフォーム業者が代行で作成してくれますが、中にはやってくれない業者もあるので事前に確認してくださいね。



 

2. マンションリフォームをするときは「ルール」を事前に確認して


分譲マンションは区分所有者が自由にリフォームできると思われがちですが、マンション毎にルールがあり、リフォームをするときの決まり事もあります。


騒音を防止するため床に使用する材料が指定されていたり、窓の位置が変えられなかったり……。 決まりを守らずリフォームを行うと、工事停止だけではなく、原状回復を求められる場合もあります。


これらを防ぐためには、マンションで暮らす上での決まりが書かれている「管理規約」に目を通してください。「管理規約」には、リフォームに関する規約も書かれています。


マンションによっては使用する材料以外にも、工事の時間や進め方、養生方法など細かい決まりがあるので、リフォームが計画通りに実行できるかどうか確認するようにしましょう。


 

3. マンションリフォームで「できること」と「できないこと」


マンションのリフォームは、規約や構造の関係で「できること」と「できないこと」があります。


知らないと計画の変更を余儀なくされたり、実現するのは無理だと考えて実行しなかったり、望んでいたリフォームができなくて後悔することに……。


キッチンやトイレの位置を動かしてリフォームしたいという方がいますが、水廻りの位置を動かすときは設備だけではなく、配管の位置も動かす必要があります。


マンションによっては、排水の勾配などが確保できず、水廻り設備を希望の位置に動かせないこともあります。


水廻りの位置を移動できるかどうかは、プロが確認するとすぐにわかるので、キッチンやトイレ、浴室の位置を変えたいときはプロにチェックしてもらいましょう。


反対にできないと思っていたのに簡単にできることが「壁の撤去」です。 壁をなくすというと、大がかりな工事に思えて抵抗を感じる方が多くいます。


けれど、マンションの壁は、部屋の間仕切りの役割しかありません。


マンションの躯体以外の壁は撤去しても問題ないので、2部屋を1部屋に、逆に1部屋を2部屋にすることもできます。


部屋を広くしたいときや、室内の雰囲気を変えたいといったときは、壁の撤去を検討してみてください。



マンションのリフォームを行うときは、事前申請が必要だったり、管理規約を確認しなければいけなかったり、面倒だと思う作業が必要となります。


また、水廻りは動かすのが難しいけれど、部屋の間仕切りは簡単に壊せるといったように、マンションならではの「できないこと」と「できること」があります。


わからないことや、疑問に感じることがあったらプロに相談してくださいね。

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