部屋のイメージを変えたいときや汚れが目立ってきたとき、壁紙のリフォームを検討すると思います。 子どもが成長して、落書きをしなくなったので、クロスを新しいものにしたいと希望する方も多いです。
壁紙の張り替えは、キッチンや浴室、トイレなど設備リフォームとくらべると、手軽に行えるリフォームと思われているかもしれません。
けれど、壁紙の張り替えをするときは気をつけないと、表面が凸凹になったり、壁紙が剥がれてきたり……せっかくリフォームしたのに、仕上がりが綺麗な状態にならないことがあります。
では、クロスの張り替えをするときは、どのような点に注意すればいいのでしょうか? リフォームで失敗しない壁紙の選び方を2点、注意してほしいことを1点、合計3つのポイントを紹介します。
1.アクセントクロスを使うときは注意が必要
住宅やリフォーム雑誌に紹介されている部屋を見て、同じような雰囲気の室内にしたいと考えるかもしれませんね。 部屋のイメージを変えるために、壁の一部だけアクセントクロスに張り替えたいという方もいます。
けれど、雑誌に掲載されている部屋と自宅では、広さや間取りが違っていて、置かれている家具も異なります。ですから、雑誌と同じアクセントクロスを使用しても、同じような仕上がりにはなりません。
また、雑誌やカタログは撮影用ライトを当てて撮影しているので、照明や自然光が当たっているときとは、壁紙の質感や色が違って見えます。
雑誌やカタログの真似をするのではなく、自分の部屋全体のバランスを考えて、アクセントクロスを張る位置と使用する分量、色や柄を選ぶようにしましょう。
2.壁紙をリフォームするときは「リフォーム専用クロス」を選ぶ
クロスにはさまざまな種類があるので、どの壁紙を使おうか迷ってしまうかもしれませんね。
色や柄などデザイン重視で選びがちですが、選択を間違えると仕上がりが凸凹になり、張り直しをしなければいけない場合も……。
クロスを張り替えるときは、古いクロスを剥がして付着している下地を削り、壁を平らにするための下処理を行います。それでも、新築のように完全に平坦にはなりません。
その上から薄いクロスを張ると、下地の凸凹が目立ってしまいます。
壁紙を貼り替えたとき、綺麗な仕上がりにするためには、新築用のクロスではなくリフォーム用のクロスを選ぶのがポイント。
新築用の壁紙と比べてリフォーム用の壁紙は厚手なので、下地の凸凹が目立ちません。 リフォーム専用クロスのカタログもあるので、そちらから選ぶと間違いありませんよ。
3.クロスの上張りはさける
DIYショップで壁紙の上から貼れる粘着タイプのクロスが販売されています。 シールのように貼れるので、短時間で簡単にクロスの張り替えができて便利だと思われています。
工法は違いますが、リフォーム業者の中にも、クロスの上にクロスを重ねて張る会社があります。
ただし、クロスの上張りをすると壁紙が剥がれ落ちてくることがあります。
下のクロスの接着が弱くなっていると、上に貼ったクロスが全部落ちてくるということも!
クロスの上張りは剥がれが発生しやすく持ちも悪くなるので、できれば避けたいもの。 下のクロスを剥がしてクロスを張り直すことをおすすめします。
壁紙は部屋のイメージを大きく変える重要なアイテム。だからこそ、綺麗に仕上げたいものですね。 正しい方法で丁寧に張り替えを行うと、美しい状態をキープできますよ。
お伝えした3つのポイントを参考に、お好みの壁紙にリフォームして、素敵な空間を手に入れてください。