毎日利用するキッチンは、使い勝手がよく気持ちのいい場所にしたいもの。動きやすい快適なキッチンだと、お料理を作るのが楽しみになりますよね。
反対に現在のキッチンの使い勝手が悪いと不満がどんどん膨らんでいき、お料理をする時間が苦痛だと感じるようになるかもしれません。
キッチンが老朽化して掃除がしにくい、調理器具や食器を収納できる場所が少ない、奥に入っている食器がとりにくい、テレビを見ながら調理をしたい、料理をしているときに家族の顔が見えない……。
機能やデザインが優れたシステムキッチンに入れ替えたら、日頃抱えている不満もスッキリ解決すると思っていらっしゃるかもしれません。
せっかくリフォームを行うのですから、今抱えている問題を解決し、プラスしてさらに使い勝手がいいキッチンにしたいもの。
では、理想のキッチンを手に入れるためにはどうしたらいいのでしょうか?
キッチンリフォームに失敗せず、気持ちのいいキッチンで楽しくお料理ができるようになる重要ポイントを3つお伝えいたします。
1.キッチン台を取り替えるときは床や壁もチェックして
キッチンリフォームはキッチン台を取り換えるだけで完了、と思われることが多いのですが、キッチンのリフォームは、エアコンを取り替えるようにはいきません。
老朽化しているキッチンは、床や壁が経年劣化で曲がったりゆがんでいたりする場合がほとんど!
プランを考えていざ工事開始となったら、水道管が破けていた床材が腐っていたなど、外側から判断できない問題が発生していることがよくあります。
床をそのままにしてシステムキッチンのみ取り替えたけれど、床の水平がずれていたのでコンロに鍋をおいたら傾いた……そんなことになったら困りますよね。
キッチンを長く使うためにも、床や壁の水平をきちんと整え、キッチン台を設置することをおすすめします。 床材や土台が腐食していないか、傾きはないかといった点もチェックしてくださいね。
2.用途に合せたキッチンスタイルを選択する
高級感あふれる天板や扉、食洗機やIHクッキングヒーターなど、美しさやさまざまな機能が備わったキッチンがショールームに並んでいると、そのままのスタイルを取り入れたくなりますよね。
けれど、自分の生活スタイルやニーズに合っていないキッチンを選んでしまうと、不便さが改善されなかったり、リフォームしたのに別の問題が発生したりします。
どんなに優れている機能でも、使わなければ意味がありません。見た目や金額、性能だけでキッチンを決めるのではなく「自分にとって使い勝手がいいキッチン」を明確にしたうえでキッチンスタイルを決めるのがポイント。
また、IH仕様にしたいと考えている理由が、安全面や掃除のしやすさだとしたら、今はガスコンロも安全装置が備わっていて、掃除もしやすくなっています。
反対に料理の火力を気にしてIHではなくガスコンロ設置を考えているのなら、IHもガスコンロの火力とそれほど差はありません。
誰もがIHクッキングヒーターがよいというわけではないので、調理台も自分に合ったものを選択するようにしてください。
3. 10~20年後を考えたキッチンリフォームを!
キッチンのリフォームを行うときは、ご自身の生活スタイルを重視し、数年後を見据えてプランニングを行う必要があります。
年齢によって生活スタイルは変化していくもの。子どもが独立して家族の人数が変わったとき、年齢を重ねてからも使いやすいかどうか……。
キッチンは長持ちしますから、10年後20年後に家族の体系が変わったとしても使えるようなキッチンプランニングを立てるといいですね。
設備が整っていて使い勝手がいいとされているキッチンも、すべての人に合うというわけではありません。
人それぞれ、十人十色、キッチンの使い方は違っています。
ほかの人がいいと言っているキッチンスタイルも、あなたにとっては使い勝手がよくないかも。
自分にとって理想のキッチンを失敗せず選ぶために、これまでにお伝えした3つのことを意識してみてくださいね。
使い勝手がよく長くキッチンを使うためには、目新しさやスタイリッシュさを重視するのではなく、自分の生活スタイルを考えてキッチンをプランニングするといいでしょう。
もし、どんなキッチンがいいのかわからない、プランニングで迷い悩み続けているというときは、施工会社に相談することをおすすめします。 プロの目線でお客様のニーズに合った提案してくれるので、失敗せずにあなたにぴったり合った理想のキッチンプランを選ぶことができますよ。