壁をつくって部屋を区切るリフォームをするときに注意してほしいこと


家を建てるとき、部屋の間取りをしっかり考えて計画したのに、住んでみたら部屋数が足りなかったというときがあります。


また、子どもが成長して自分の部屋を持ちたいと言うようになったなど、家族の生活スタイルが変化したことで部屋を増やしたいという方が多いです。


部屋を真ん中から仕切れば、1部屋を2部屋にすることができるんじゃないの?


みなさん、壁や間仕切りを設置すれば、簡単に部屋が増やせると思われているようです。


確かに間仕切り壁を作れば、部屋は増やせます。ただし、壁を作って部屋を区切るときは、注意しないと以前より暮らしにくくなってしまうことがあるのです……。


今回は、壁をつくって部屋を区切るリフォームをするときの注意点をお伝えさせていただきます。



 

1.部屋を増やすときは、設備増設の確認も忘れずに!


小さなときは仲良く同じ部屋で過ごしていた子どもたちも、成長すると「一人で過ごしたい」「自分の部屋が欲しい」と愚痴をこぼすようになります。


空いている部屋があればいいのですが、なかなかそうもいかないもの。


今の子ども部屋の真ん中に壁を作れば、子ども部屋を2部屋にできる。アコーディオンカーテンなら簡単に設置できそう……そんな風に考えている方がいます。


ただし、部屋を増やすということは、これまで共有で使っていたものが使えなくなるということ!


部屋の出入り口、照明、エアコン、コンセント、収納など、増やした部屋にも必要ですよね。


1部屋を2部屋にするときは、電気工事など壁を作る以外の工事をしなければいけない場合もあるので注意してください。



 

2.部屋を壁で区切るときは、将来の暮らしを考えた方法を選ぼう!


一緒の部屋で眠っているご夫婦で、お互いの眠る時間が違っているため、起きている気配が気になって眠れないという不満を抱いている方がいます。


朝早くおきなければいけないのに、ご主人が照明をつけて本を読んでいるので目がさえて眠れなくなってしまった。


楽しみにしていたテレビ番組があるのに、音や光が気になって眠れないからといってテレビを消された。


ちょっとしたことでも、毎日続くとストレスを感じるようになりますよね。


ひとりでゆっくり過ごす空間が欲しいので、部屋を壁で仕切って2部屋にしたいという声を耳にします。


けれど、年齢を重ねたり、健康面に問題を抱えたりすると、ひとりで過ごすのが不安になり、家族が側にいてほしいと思うようになります。


睡眠中なにかあったとき隣で誰かが眠っていたら、すぐに対処してもらえますが、それぞれが別の部屋にいたら気づけないかもしれません。


今の生活も大切ですが、将来の生活もイメージして、どんな部屋にリフォームするかイメージしてみてください。


可動式の間仕切り壁や引き戸などで部屋を区切る方法であれば、部屋を区切りたいというときは間仕切りを閉め、同じ空間で過ごしたいというときは開けておくことができます。


可動式の間仕切り壁のほかにも、大きな収納家具を作って壁の変わりにするという方法もあります。


固定式の壁を作るほかにも、部屋を別ける方法はいろいろあるので、プロにご相談くださいね。



住まいには、家族みんなで過ごせる団らんの場所が必要です。

一方で、ひとりでゆっくり過ごせるスペースも欲しいもの。


子どもも大人も、家の中に自分だけの空間があると嬉しいですよね。


壁を設置して部屋を区切れば、1部屋を2部屋にすることができます。

ただし、部屋が増えると、今までとは生活動線が変わるので、設備を増設しなければいけない場合があることを忘れないでください。


部屋を増やすとき、壁を作る以外にどのような工事が必要になるのかわからないときは、遠慮せずお気軽にお尋ねください。

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