目的に合せた部屋のリフォーム方法~バリアフリー編

  畳の部屋に布団を敷いて眠っていたけれどベッドを使うことにしたので、畳をフローリングに変えたい。 年をとったとき段差につまずいて転ぶのが恐いので、室内の段差をなくしたい。 年齢を重ねたことで暮らし方が変わり、家のリフォームを考えるようになります。 長く過ごす部屋は、居心地のいい空間にしたいですよね。 畳から床に変えるのだから、壁も砂壁からクロスに変えよう。 押し入れもクローゼットに変えよう。 部屋全体を洋室に統一したいと、和室全体でのリフォームをしたくなります。 もちろん、お部屋のデザインも大切ですが、そこにこだわりすぎると、本来の目的「バリアフリー」のためのリフォームではなくなってしまう可能性が……。 お部屋のバリアフリーリフォームを行ううえで、気をつけてほしいことや注意してほしい点をお伝えいたします。  

1.新しい床材に張り替えるときは、床の隅の「隙間」に注意!

  寝具を布団からベッドに変えるので、寝室の床を畳からフローリングに変えたいという方が多くいます。 畳から床に張り替えるだけだから簡単にできるんでしょう? フローリングって板をならべればいいんじゃないの? そんなイメージを抱かれているのではないでしょうか。 けれど、部屋の広さにあわせて床材を張ったのに、部屋の床の隅に隙間が生じてしまうことがあるのです。 きっちり寸法を測っているのに、どうして!? と思われますよね。 新築の住宅では、部屋の角(かど)は90度を目指して作りますが、建ててから20年経った家だと角度は95度だったり85度だったり、年数が経ったことで微妙なズレが生じています。このズレを認識しないまま床の張り替えを行うと、床の隅に隙間ができてしまうのです。 部屋の床に隙間があると、見ため的によくないだけではなく、冬場は隙間風が入り込んできて寒い思いをすることに……。 空いた部分を埋めるには、床材を斜めにカットして並べます。 ここで、斜めに見せないようにうまく並べるというところが、じつは技術者の腕の見せどころ! 部屋の床のリフォームは簡単な作業だと思われるかもしれませんが、丁寧な施工と技術が必要とされるのです。  

 

2.部屋のリフォームは「暮らしやすさ」を一番に考えて計画をたてる

  畳をフローリングに張り替えるついでに、砂壁をクロスに変えたい、襖をドアにしたいなど、お部屋の統一感を求めて、床以外の部分のリフォームを考えられる方がいます。 和室を完全な洋間にしたいという場合は、床の間や柱、長押などを隠さなければいけません。 部屋の中に全部ボードを張って、室内に見えている「木」を隠すのですが、そのぶんコストもかかります。 また、車椅子を利用するときは、ドアよりも引き戸のほうが楽に開閉ができます。 見た目やデザインも大切ですが、バリアフリーリフォームで大切なのは、住いの安全性を高めること。 せっかくリフォームをするのですから、暮らしやすい部屋にしたいですよね。 使う人が快適に過ごせるか、そのことを一番に考えて、どんなリフォームを行うか決めるといいでしょう。  

  バリアフリーリフォームは、必要に迫られて行うというケースが多いです。 一日の多くの時間を過ごしている居室が「不便だな」「狭いな」と感じているとしたら、車椅子や歩行器を使用する場合にも、動きにくさを感じるでしょう。 いざというときになって慌ててリフォームの計画をたてるのではなく、暮らしやすく生活するためにはどうしたらいいのか対応方法を考えておくことをおすすめします。 部屋の広さが確保できないというときは、押し入れを活用して部屋を広くする方法や、居室にトイレスペースを作るリフォーム方法もあるので、バリアフリーリフォームで迷うことがあったらプロに相談してくださいね。