失敗しない風呂場(浴室)のリフォーム方法


一日の疲れを癒やしてくれるお風呂では、ゆったり足を伸ばして肩まで湯船につかって至福の時を過ごしたいもの。


浴室にカビが生えていたり、床や壁のタイルが割れていたり、お風呂場が寒かったりすると気持ちよく入浴できませんよね。


浴室をリフォームすれば、大変なカビ掃除から解放され、寒い季節も暖かくお風呂に入ることができると考えている方が多くいます。


けれど、風呂場のリフォームをするときは、気をつけないとリフォームしたのに結露やカビに悩まされたり、寒さが改善されなかったりすることがあるのです。


では、浴室を居心地の良いリラックス空間にするためにはどうしたらいいのでしょうか? カビや結露を防ぎ、体も心もポカポカ温まるお風呂にするための、失敗しない浴室のリフォームのポイントを3つお伝えいたします。


 

1.お風呂のカビを防ぐには、浴室の「素材」選びが重要


取っても取っても、次から次へと生えてくるやっかいなお風呂のカビ……。 浴室を新しくリフォームして、カビとり掃除から解放されたいですよね。


けれど、リフォームの工法や浴室に使う素材によっては、リフォームしたら結露やカビが前よりも出やすくなるということがあります。


カビを防ぐには、カビの原因を除去することがポイント。 防カビ、抗菌、水垢がつきにくい素材や、水はけがよく速乾性に優れた特殊加工が施された床など、浴室のカビや汚れを防ぎお掃除の手間を減らしてくれるものがいろいろあります。 お風呂のカビに悩まされている方は、こういった素材を使ってみてください。



 

2. 暖かいお風呂にリフォームして、快適で健康的な入浴タイムを手に入れる


寒い冬はお風呂で体を温めたいですよね。風呂場全体が寒いと、湯船に入るまでに体が冷えてしまいます。 このような状況は、健康的にもよくありません。


急激な温度変化が起ると、血圧が一気に上下して「ヒートショック」という症状が起る可能性があるのです。 特に寒い季節は、入浴時にヒートショックの発生率が高まります。 東京都健康長寿医療センターの調査では、2011年の1年間に全国で約17,000人もの方が、ヒートショックに関係して入浴中に急死されたと推計されています。


参考:

東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)


入浴時のヒートックを防ぐためには、浴室を暖かくしてから入浴するのが効果的です。


浴室をリフォームするとき、床暖房や浴室乾燥暖房機などの機能をプラスすれば、入浴前に浴室を暖めておくことができます。


また、断熱性能に優れたユニットバス仕様にすると、浴室内を暖かく保つことができます。 ユニットバスというと、トイレと洗面台と浴槽が一緒になったビジネスホテルの3点セットをイメージするかもしれませんが、本来は「壁・天井・床が一体になった浴室」という意味です。一体化しているので隙間がなく、断熱機能が高く熱を逃がさない造りになっています。


断熱性能に優れた素材や、浴室を暖める機能をプラスした浴室リフォームを検討してくださいね。

 

3. 浴室リフォームするときは床や窓もチェックして


風呂場のリフォームでは、浴槽や壁や床などのデザインや機能性を重視するあまり、見えない部分の床下や窓を見落としがちです。


浴室のリフォーム工事を始めてみたら、床下の木材が腐食して痛んでいた、浴槽や床・壁・天井は交換したけれど窓だけ交換しなかったら窓にビッシリ結露が発生するようになったなど、思わぬトラブルが起ることがあります。


お風呂のリフォームを行うときは、床下や窓もチェックして、浴室全体でリフォームの計画を立てるといいですね。


床下は普段目にしない部分ですから、どのような状態になっているのか様子がわかりません。リフォームするときは見えない部分を改善するチャンスだと思ってください。



家の中の水廻りでも浴室は水を多く使うので、掃除やメンテナンスをしっかり行って、気持ちよく使いたいものですね。


風呂場(浴室)を居心地のよいリラックス空間にするためには、工法や素材をしっかり選び、見えない部分にも目をむけてリフォームを行うと綺麗な状態で長く使うことができます。 お伝えした3つのポイントを参考に、快適に過ごせる入浴タイムを手に入れてくださいね。

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