目的に合せたトイレのリフォーム方法~使い勝手編


トイレの使い勝手でこんなことでお困りではないでしょうか?


・いま使っているトイレは凸凹が多くて、すみまで掃除ができない。

・トイレを流す水の量が多くて勢いがありすぎるので、水量を減らしたい。

・昔のトイレは狭いので脱ぎ着がしづらい

・トイレに換気扇がついていないので、臭いがこもってしまう。


さまざまな悩みを抱えているけれど、トイレリフォームを実行するタイミングは、便座が壊れたり、水のトラブルが発生したり、問題が発生してから……というケースが多いのです。


設置してから10年~20年経過しているトイレは、トラブルが発生する確率が高まります。


できれば、問題が起る前にトイレをリフォームしてトラブルを防ぎたいもの。


ここでは、トラブルをなくし快適に使えるトイレを手に入れるためのリフォーム方法についてお伝えいたします。



 

1.節水・節電するならトイレ一式交換を!


ウォシュレットや便座部分が壊れたとき、便器と便座を組み合わせて使う「組み合わせ便器」なら、便座部分の取り外しができるので、便座だけ取り替えることができます。


便座は家電量販店やホームセンターでも販売されているので、既存の便器とサイズがあっている便座を購入して、自分で取り替えようと思うかもしれません。


けれど、便座だけの交換は、トイレ一式を交換した場合と比べてコストがかかります!


住いの中でトイレはお風呂に続いて水を使う場所。


1990年代頃までに発売されたトイレは、1回流すのに約13Lもの水が使われていますが、2006年以降に発売されたトイレは6L以下。


参考:

一般社団法人 日本レストルーム工業会

「トイレナビ:大便器の節水・CO2削減」より


今つかっているトイレが古いほど、流す水の量は多いということになりますし、近年発売されている節水便座は6Lよりもさらに少ない水量で流すことができます。


水量のほかにも、除菌成分を含んだ水で汚れや菌を洗い流してくれる便器や、掃除がしやすいように凹凸を減らしたデザインの便器など、節水や節電、お掃除のしやすさを考慮した快適性が向上したトイレが発売されています。


水道量や電気料などのランニングコスト、お掃除の手間を考えて、壊れた便器のみ取り替えるのではなく、一体型のトイレに交換することをおすすめします。



2.今のトイレを広く使うためのリフォーム方法


トイレが狭いので、トイレを広くしたいという思いを抱かれている方が多いです。


間取りや構造の関係があるから、今のトイレを広げるのは難しい。

他の部分が狭くなるのは困る……そんな風に考えて、トイレを拡張するのは無理だと諦めているかもしれませんね。


けれど、トイレの面積を広げなくても、ゆったりとしたトイレ空間に変えることは可能です。


水をためるトイレタンクのない便器や、コンパクトサイズの便器に交換すると、便器の背面から先端までの距離が短くなり、前面にスペースが生まれます。


便器まわりの空間に余裕ができたことで、開放的になるだけではなく、トイレ内で動きやすくなりますよ。


トイレルームを広げられないという方は、コンパクトサイズの便器への交換を検討してみてください。



 

3.換気扇がないトイレはリフォームをするときに換気扇も取りつけよう!


狭いトイレは空気が停滞して、湿気や臭いがこもりやすい場所です。


トイレに小窓がついているから室内の換気ができている。換気扇はつけなくても大丈夫と思われるかもしれません。


けれど、窓を開けただけでは、十分な換気はできないのです。


窓の外から空気は入ってきますが、トイレの中にある空気はこもったままになり、臭いが室内に流れていきます。


汚れた空気を排出する出口と、新鮮な外気を取り入れる入り口がないと、トイレの空気は入れ替わりません。

空気を外に出す換気扇をつけてトイレの湿気や臭いを強制的に排出することで空気の流れが生まれるのです。


換気扇を取りつけるときは電気工事が必要になるので、ウォシュレットの取り付けやコンセントの増設などを行うタイミングで一緒に行うといいでしょう。


また、トイレの換気扇は壁に取りつけるパイプファンや天井に埋め込む天井埋込形など様々なものがありますが、設置する場所にあわせたものを選ぶことが大切です。


風が強いところでは、冬にトイレの換気扇から雪が吹き込んできて寒さに悩まされることもあるので、立地や環境にあった換気扇の種類や設置する位置を見定めてくれるリフォームのプロにお願いしてください。 



  トイレのトラブルが発生すると、一刻も早く直したいと思いますよね。

壊れた部分のみ取り替えるとすぐに使用できますが、年数が経過している設備だと、別の部分がまた壊れるという可能性もあります。


トイレが壊れたときは、トイレ全体をリフォームするチャンスと考えてください。


トイレの性能はどんどんよくなっていて、水道料や電気料を抑えられるものがたくさん登場しています。

設備を一式交換することでランニングコストが削減できるだけではなく、お掃除の手間や時間も減らせます。


トイレのトラブルを改善するタイミングを活用して、使い勝手のいいトイレを手に入れましょう。

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