増築で既存の部屋を広くするときに気をつけて欲しいこと

  家を建てたときは十分な広さと感じていた部屋でも、生活スタイルの変化にともなって「もう少し広かったら」と感じるようになります。 ・物が増えて収納が足りなくなったので、収納スペースが欲しい。 ・介護ベッドを置くことになったけれど、ベッドを置くためのスペースが足りない。 このような理由で、部屋を少しだけ横に広げたいという方がいます。 増築をするとき「部屋の面積をどれくらい広げるか」について気にする方は多いのですが、部屋を広げる増築をするときは、床の面積以外にも意識を向けてほしいことがあります。 今回は部屋を横に広げる増築をするとき、知っておいてほしいことについてお伝えいたします。  

1.部屋を広げるときは、床面積にプラスした敷地が必要

  部屋が手狭になったので、部屋を少し広げたい。 庭のスペースが余っているから、増築をして部屋を広くしたい。 既存の部屋の横幅を、60cm~90cmほど庭側に広げる増築をしたいという声を耳にします。 ところが「90cm庭側に広げたい」といって増築したら、思っていたよりも庭が狭くなってしまったという方がいます。 部屋の横幅を90cm広げる増築をするときは、部屋内の横幅90cmに外壁や基礎の厚みをプラスした敷地が必要になります。 室内を広げるときは部屋の内側で広げるサイズを検討するので、外壁・基礎の厚みが外側に出るのを見落としてしまうことが多いのですね。 部屋の内側か外側か、どちらを基準にして広げるかによって、増築後の庭の面積が変わってきます。 増築したときにどのくらい庭のスペースを残したいのかについても確認しておきましょう。  

 

2.部屋を広げたとき、屋根の工事はどうしたらいいのか?

  部屋を横に広げたいというとき、もう一つ見落としがちになっている部分があります。 視線を床から壁、そして上に向けてください。 増築をしたい部屋の上に屋根がかかっていませんか? 屋根がかかっている場合は、部屋の端で天井高がピッタリ合うように設計されています。 増築をするときに、既存の屋根をそのままのばすイメージを抱かれている方が多いのですが、勾配がついている屋根は延ばせば延ばすほど屋根の軒が地面に近づき天井高もどんどん下がっていきます。 既存の屋根につなげるとなると継ぎ目ができるので、雨仕舞いや地震の影響を受けやすくなるなどリスクが高まります。 また、屋根をまるごと作り替えるとなると大変です。 屋根がかかっている部屋を増築するときは、既存の屋根の下にもうひとつ屋根を作るといいでしょう。屋根が重なっているので、雨漏りしにくく、雨仕舞いもしっかりできますよ。  

  部屋を広くしたいというときは、床の面積に気持ちが向いてしまいます。 増築をするときは、基礎や外壁、屋根も施工が必要になるということを忘れないでくださいね。 どういった増築をするか、内容によって施工方法も変わってくるので、詳しくはお問い合わせください。